"冷たい湖面に 心を浮かべ
 わたしの身体は 水底へ消えた


淡い水の色 重ねた
この深い水の底 横たわり
わたしは睛を閉じて
独りきりのユメを視るの

蒼い水晶に 鎖されてる
   他に誰一人 棲まわぬこの
凍る水底の この柩
   凍てる 澄み切った柩
わたしの睛は二度と
何も映しはしないの


 "きらめく虹色 プリズムを偏光し 踊る水"

揺らめいた 白銀の波の
垂帳の奥深く 誰も触れられぬように

 "ゆらめく銀色 やわらかに包んでわたしを"

わたしはわたしを此処に鎖した
        凍る水底の柩に


穢れなき願いは世界に染まず 自分の翼を折り

届かない祈りはいつか 胸に刺さって
  叶わない夢も 戻れない時間も 癒せない傷も
     "コワレタココロ"
抜けない棘になる

だから眠りましょう ユメの種子を抱いて


 わたしの骸に 根を張りながら
 密やかに育つ 常蛾の花


水面の天蓋に腕をのばし

見上げたあの天に 輝く月のかげ
その面 記された希望

いつの日か訪れる約束
蜜色の祝福の光よ

その日まで わたしは水の底
ひとりきり 祈り紡ぐだろう


"遠い水のささやく唄は全て水底に"