君をさらおうか
目隠しのままで
雫絵の迷宮
迷い込んでしまう夢をみよう
波音がする貝殻に
不埒な酒をそそぎ
紫木蓮の花びら
浮かべ呑もう
懇ろのひざで
転び寝
嬌声
操れど
沈まる胸の
風紋は乱れない
君をさらおうか
白昼夢の中で
そして遊戯(あそ)ぼうか
からむほどく
手足の綾取りで
翡翠(なまえ)の色のくけ帯を
解いて君に結ぼう
目隠しすれば悦楽(あい)が
見えるだろう
水蜜桃を頬ばらせ
のどを伝う雫で
無垢な素肌に
迷宮の絵を描こう
君を抱こうか
声も出ないほどに
いっそ捨てようか
その微笑み
失うくらいなら
罪なき罪人
極上の罪人
どうせならどうか
我が心を
ああ盗んでおくれ
君をさらおうか
目隠しのままで
雫絵の迷宮
迷い込んでしまう夢をみよう




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